咽頭異物(魚の骨)

 魚を食べるとき、丁寧に骨を取って食べたつもりでも、たまたま取り残しがあると、喉や食道の入口にかかってしまいます。

 小さい子供や、ご高齢の方に特に起こります。飲み込む力が弱いことが起こりやすい原因です。

 
骨が引っかかりやすい所
口の中でよく刺さる所
 小さい子は扁桃が大きいことが多いため、扁桃近辺に刺さることが多いようです。扁桃の裏側、舌との間の隙間によく刺さります。
 
 その他、舌の奥にある舌扁桃、さらに奥の、気管の入口の蓋(喉頭蓋)と舌の根元の隙間に、見つかることがあります。

魚骨が刺さりやすい所
扁桃の下の方に刺さったホッケ

 65歳の方で、左の扁桃の奥に引っかかったホッケの骨です。こういう位置の骨は、特別の器具やファイバースコープを使って取りだします。

 

 


 喉頭蓋谷と言われる、舌の根元と、喉頭蓋(声帯の上の蓋部分)の間に刺さっていた魚骨です。


 食道入口の左側にかかっていた魚の骨を、電子スコープで見ながら、ワイヤー鉗子で摘出します。