慢性扁桃炎とは簡単に言うと「繰り返して起こる」扁桃炎です。
子供の場合、扁桃は、外からのウィルス、細菌の侵入に対し、身体を防御する大きな働きをしています。大人に比べれば、感染する毎に扁桃炎を繰り返すことが多いと言えます。
一方大人の方は同じ慢性扁桃炎でも、若干その背景が異なります。
扁桃の表面には陰窩(いんか)というくぼみがありますが、この奥に普段から溶連菌が存在しており、それが活性化して起こるのが大人の扁桃炎です。
普段は体の抵抗力が最近の増殖を抑えているのですが、体が疲れていたり、ウィルス性の風邪、時には喫煙習慣でのどの免疫力が落ちていると、溶連菌が活性化し、強い扁桃炎を引き起こします。普段から扁桃に白い膿がついている方は、溶連菌が陰窩内にあるということですので注意が必要です。