慢性扁桃炎 「慢性」とは

 慢性扁桃炎とは簡単に言うと「繰り返して起こる」扁桃炎です。1年で4-5回以上起こるようであればやはり病的な慢性扁桃炎と言えるでしょう。


子供さんの場合は、前の項で書いたように、扁桃が外からの感染に対して抵抗力を示す免疫反応のの主体となっています。大人に比べれば、扁桃炎を繰り返すことは多いと言えます。


 一方大人の方は同じ慢性扁桃炎でも、若干その背景が異なります。大人の方は喫煙する方もおられ、常に慢性の炎症状態になっている方もおられます。いつも喉ガジガジがしたりされている方はこういう方です。化学的刺激による慢性扁桃炎といえます。


 タバコは喉の慢性の炎症を起こすだけでなく、免疫力の低下も起こしやすいにで、風邪の時に強い扁桃、咽頭、時にはもっと下の声帯、喉頭の炎症を引き起こすこともあります。


 もう一ついわゆる感染性慢性扁桃炎=習慣性扁桃炎ですが、子供さんのように毎回細菌やウィルスにより引き起こされるというより、扁桃の中に常に溶連菌を持っているというケースも多くあります。扁桃の表面には陰窩(いんか)というくぼみがありますが、この奥に溶連菌がいつも存在しているのです。


 普段は体の抵抗力が最近の増殖を抑えているのですが、体が疲れていたり、ウィルス性の風邪、時には前述のタバコの吸いすぎなどでのどの免疫力が落ちると溶連菌が活性化し、強い扁桃炎を引き起こします。普段から扁桃に白い膿がついている方は、溶連菌が陰窩内にあるということですので注意が必要です。

 膿栓は、溶連菌が白血球などによりやつけられた後を示しています。膿栓が口臭原因になっている場合もあります。


 慢性扁桃炎の治療の一つに昔からこの陰窩の中を水で洗浄して菌を洗い出す陰窩洗浄とや、電極を陰窩に差し込み焼灼させたりする治療があるくらいです。