滲出性中耳炎の治療

 治療としては、中耳腔の浸出液を排泄させるために去痰剤や、生薬、漢方薬がよく使われます。多くはお鼻が悪いことが多いので、お鼻の治療も一緒に行います。抗ヒスタミン剤なども一緒に使われます。

 

 

 耳管の通りをよくするために、耳管通気(じかんつうき)を行い、更に滲出液がたまるのを予防を行います。大人やある程度大きい子の場合、金属製の通気管を使って処置をします。小さい子は、ゴム製のボールのような器具を使った通気を行います。

 最近はオトベント(写真)という、自宅でもできる通気器具をご自分で使っていただくこともあります。

 

 少量の浸出液であれば薬での経過観察を行い、ある程度(小児滲出性中耳炎ガイドラインによれば3ヶ月程度)改善がなく、聴力低下が認められるときには、鼓膜切開を行います。鼓膜切開は小さい穴をあけますが、多くは1-2週間で閉鎖します。

 しかし、それ以前でも、聞こえが悪く、日常生活に支障がある場合や、鼓膜の陥凹(凹んだ状態)が強い場合は、実施することもあります。

 滲出性中耳炎の治療には半年あるいは1年以上かかる患者さんもおられます。その場合、切開の後、鼓膜チューブ留置術を行うこともあります。

   

 下のビデオは右耳の鼓膜切開の1例です。にかわのような粘調な貯留液が吸われているのがわかるかと思います

 

 (注:これは横になった状態で行った鼓膜切開を、わかりやすいように画像処理し90度右周りに回転させたものです。そのため切る向きは座った状態とは異なります)