ある日、ある瞬間に突然耳が聞こえなくなる、それが突発性難聴です。この聞こえなくなった瞬間を自分で気づくのが特徴の病気です
主に50歳代に起こる病気ですが10代の若い人にも起こる場合もあります。
症状
医学的な診断基準でいけば、 突然起こった原因不明の高度な難聴ということですが、いろいろな症状が一緒に起こることがあります。耳鳴や耳の詰まった感じがあることもあれば、めまいを伴う人もいます。
特にめまいについては、激しいめまいで最初はめまい症として救急車で運ばれてくる場合があります。翌日落ち着いてから、片一方の聴力が低下していることに気づき、検査の結果、突発性難聴と診断されるわけです。ただこういうめまいの強い方の場合、難聴の程度は極めて悪いことが多く、ときには聾型(ほとんどすべての音の高さ(周波数)で聞こえていない)ということもあります。
右は聴力図(聞こえの検査)です。
赤が右側、青が左側です。
縦軸が聞こえている音の大きさを表し、大きいほど聞こえが悪いことを意味します。
横軸は音の高さです。通常7つの周波数を測定しますが、左側が低い方(125ヘルツ)右側が高い方(8K=8000ヘルツ)になります。
この方はめまいを訴えて来院されましたが、結果的には右の突発性難聴と診断されました。