舌下免疫療法の方法

 現在、舌下免疫療法で行われているのは、ダニとスギ花粉です。ダニについては塩野義製薬(アシテア)と鳥居薬品(ミティキュア)、スギについては鳥居薬品(シダキュア)が発売となっています。
 免疫療法は、低い濃度(初期量)から高い濃度のエキスを身体に投与します。但し、舌下免疫療法では、2段階、もしくは3段階での濃度の増量を短期間で行います。皮下注射による免疫療法に比べて、短期間で高い濃度の維持量に達します。
 

 2つの会社から販売されているダニ抗原については、使用法や、維持量の期間が異なります。

 スギ花粉に対するシダキュアについては、ミティキュアと同様、維持量までの期間は1週間、2段階増量になっています。

 

  1. 薬剤を舌の裏に置き、口をつぐみます
  2. 1分間(ミティキュア、シダキュア)、もしくは薬が溶けきれるまで(アシテア)薬を保持します
  3. その後は唾をのみこみます

 

増量のスケジュールは以下のとおりです

 

アシテア

 初日          100単位錠  1錠

 2日目          100単位錠  2錠

 3日目    300単位錠 1錠

 4日目以降    300単位錠 1錠

 

ミティキュア/シダキュア(カッコ内)

 初日~7日目    3300単位(2000単位)錠   1錠

 8日目~14日目   10000単位(5000単位)錠 1錠

 15日目以降    10000単位(5000単位)錠 1錠