アレルギー性鼻炎や、慢性副鼻腔炎の治療の一つとして、鼻洗浄(鼻洗い、鼻うがい)は有効な方法です。
鼻の中のほこりや花粉を落としたり、鼻内に繁殖している細菌などを洗い落とすことで、炎症を軽減させことができます。
但し、やり方によっては、鼻の粘膜への刺激で痛みを感じたり、中耳炎を起こしてしまうこともあります。小さいお子さんにはとりわけ注意が必要です
洗浄器の先端を洗いたい側の鼻の穴に当てます。軽く下を向く姿勢を取り、「えー」とか「あー」とか声を2ー3秒出してみます。次にその声に合わせて洗浄器やポンプを押して水をお鼻に送り込みます。声を出しながら行うのは、喉の方に水が流れ込むのを防ぐためです。
水は以下のどちらかの方法で出てきます。
1 口から流れて出てくる
2 反対側のお鼻から出てくる
どちらの出方でも大丈夫です。
大体1日もしくは2日に1回が良いと思われます。副鼻腔炎の手術後には1日2回行っていただいています。
花粉症の方は、外出後にされると、お鼻の中の花粉が洗い落とされ効果的です。
ただし、鼻洗浄をあまり熱心にされると、鼻の粘膜を保護し感染を予防する粘液層まで洗い落としてしまい、細菌やカビなどの感染が起こりやすくなったり、鼻の粘膜の乾燥を招き、かえってかさぶたなどがつきやすくなったりすると言われています。適度に行うことも大切です。
小さいお子さんにはこの治療はおすすめしません。鼻と耳はつながっていますから、稀に中耳炎を多してしまうこともあります。