3.出血量が落ち着き、処置ができそうな状態であれば、硝酸銀やトリクロリール酢酸などのお薬で、粘膜を化学的に焼く処置をします。
ピンセットの形のバイポーラーという電気凝固装置や高周波メス、あるいはレーザーなどを使って処置をすることもあります。
これだけで止まらないような出血、例えば、ワーファリンなどの薬を使っている場合は、再出血のリスクもあるので、ガーゼや、スポンジ、綿状の止血剤を鼻内に挿入し、パッキングした状態で2ー3日そのまま留置します。
4.後ろの方からの出血が止まらない場合、バルーン(風船)やタンポンとガーゼを使い、鼻の前と後ろから、しっかりパッキングして止血します。日常生活が難しくなるため、入院が必要となることもあります。
5.長期間、止血困難な出血の場合、極小の細いチューブ(カテーテル)を用い、鼻へ行く動脈を選択的に詰める動脈塞栓術や、鼻への動脈を直接縛ったり、クリップをかけたりする手術をすることもあります。もちろんこれは施設のある病院でしかできません。
6. 出血量が多い場合、血液検査を行います。