耳鳴りの治療4 -TRT 音響療法その2

TRTや音響療法の目標

 TRTの目的は、耳鳴りを「不快なものではない」音と認識するよう、再度脳に記憶させることです。音を消すことが目的ではありません。

 

 耳鳴りの音に集中するのではなく、周りの生活雑音の中の一つの音として、耳鳴に慣れていく(順応といいます)訓練です。

 耳鳴りを一つの不快でない音として、脳に認識、記憶させることを目的とします。


音響療法の実際

1)難聴が軽度~中等度の方 
 ある程度、聴力が残っている方は、イアホンにてサウンドジェネレーター(TCI)から出るノイズ音などを聞く方法が一般的です。音楽や、環境音などのCDを同様にイアホンで聞く方法もあります。 
 し最近は、耳鳴り治療用の音源として、いくつかのアプリがあり、これを用いる方が簡単です。
 
 以下のアプリは補聴器メーカー(耳鳴り治療機も出しているメーカー)のアプリですので、おすすめできます。ノイズ音のほかに環境音(川のせせらぎなど)がふくまれています。基本無料で使えます。  

1)難聴が軽度~中等度の方 

 ある程度、聴力が残っている方は、イアホンにてサウンドジェネレーターTCI)から出るノイズ音などを聞く方法が一般的ですただし音楽や、環境音などのCDを同様にイアホンで聞く方法もあります。 

 最近は、耳鳴り治療用の音源として、いくつかのアプリがあり、これを用いる方が簡単です。

 

以下のアプリは補聴器メーカー(耳鳴り治療機も出しているメーカー)のアプリですので、おすすめできます。ノイズ音のほかに環境音(川のせせらぎなど)がふくまれています。基本無料で使えます。

 

 

ReSound Tinnitus Relief

 

 

Starkey Relax

 

 

2)高度難聴の方

 

 前述のサウンドジェネレーターやスマホアプリの音がよく聞こえないような方の場合は、補聴器を用いた音響療法が勧められます。

 補聴器を使う場合は、周囲の雑音を耳に入れることが目的です。

 補聴器の中には、補聴器としての機能にサウンドジェネレーターを内蔵させたものもあります。新しく補聴器を購入する場合、こういう機種を選ぶのも一考です。