副鼻腔炎の手術

   副鼻腔炎は、鼻腔と副鼻腔の間の交通路が周囲の粘膜の腫れ(これは感染やアレルギーによって起こります)やポリープによって塞がることで起こります。稀に腫瘍によって閉塞しているケースもあります。交通路が閉塞すると、副鼻腔からの分泌物が排泄されず、内部に貯留する状態になります。


   手術はこの交通路を閉塞させているポリープや、腫れている粘膜を除去するのが目的です。現在は殆どの手術は内視鏡によって行われます。

副鼻腔炎 内視鏡手術 

 副鼻腔の手術の目的は、上記のようにポリープや晴れた粘膜を除去し、副鼻腔(4つあります)と鼻腔に充分な交通をつけることです。写真は手術の後2ヶ月の方の鼻内の様子です。

 

 それぞれの交通路をできるだけ広くし、篩骨洞、(蝶形骨洞)、上顎洞、前頭洞が大きく一つの腔になるのが理想です。

 

別の方ですが、術前術後のCTです。篩骨洞、上顎洞が一つの腔のように開放されています。