鼓膜穿孔-子供さんには注意　耳かきは手の届かないところに！

　鼓膜は意外なことで傷をつけてしまいます。大人の方でも子供さんでもです。耳かきや綿棒を自分で使っていて傷をつけてしまう場合がほとんどです。

耳かきや綿棒は手の届かないところに

　子供さんの場合は綿棒を耳に入れたまま遊んでいて転倒してしまったり、子供同士でぶつかってしまったらいしてついてしまいます。子供さんが、ご自分自身で耳掃除をすることはまずありませんよね。大抵、ご両親からお掃除してもらっているのですが、たまたま綿棒や耳かきが手の届くところに置きっぱなしにしてあれば、つい耳に入れてしまいたくなってしまうわけです。つまり耳掃除の道具を子供さんの手の届くところにおいておくのはまずいということになりますね。

時にはこんな怖いこともあります

　大人の方の場合はもちろん転んだりすることはありませんし、奥を掃除をしすぎて鼓膜をやぶるということは普通ありません。よくあるのは近くで遊んでいた子供さんがぶつかってきたというパターンです。

　私が診た患者さんはもっと怖いケースもありました。眠っておられたお母さんに、小さい子どもさんが近くにあった耳かきをお母さんの耳に突っ込んで鼓膜を破ったというものです。これもいつもされたり、見たりしている大人の行為を真似したものと思いますが、下手をすると大変なことになります。

要は繰り返しますが、耳かきや綿棒は子供の手の届かないところに保管することが重要です。