症状 −ほほの痛みと腫れや、時には目の症状も−

 一番多い症状は、頬や歯ぐきの上のほうの痛み、腫れです。頬が明らかに腫れ、触るとゴムボールのような弾力を感じることがあります。袋が骨を溶かして前の方に出てきている場合です。同じような理由で、歯ぐきの上の方を触ると弾力のある腫れを触ることもあります。また鼻つまりを感じられる方もおられます。


左術後性頬部嚢腫の1例です。

わかりにくいかもしれませんが左頬が右頬より腫れています。押すと痛みを感じられます。


 時には上方の目を支える骨を圧迫しながら溶かしていき、目の周囲の空間(眼窩)に入り込むこともあります。眼球が上の方に押しあげられ、目の位置が左右で高さが変わるので、ものが2つにダブって見えてきたりすることがあります。眼の奥に痛みを感じることもあります。

診断

 症状である程度はわかりますが、一般的な撮影法でのレントゲンではわかりにくいことが多いので、多くはCTやMRIで診断をつけます。


 頬が腫れるなどの症状は、この病気以外にも上顎がんなど腫瘍でも似た症状がみられるので注意が必要です。

 CTやMRIまでやれば、見分けることが可能です。


左目の下の頬の痛みを訴えられ受診された方です。レントゲンでも袋状の構造になっていますが、CTでよりはっきりしています。



時には袋が大きくなって目の下を支える骨を溶かして眼窩(眼球が入っている所)に入り込んだり、鼻腔(お鼻の中)を圧迫していくこともあります。