お薬以外の治療

 副鼻腔炎の治療にはお薬の他にも副鼻腔洗浄や、保存的な治療で治らない時は、手術を行います。

 

1.上顎洞穿刺

  お鼻の中から頬の上顎洞に太めの針をさし、食塩水などで上顎洞の中を洗浄します。もちろん痛み止めの処置は行いますが、若干不快な感じがするかもしれません。洗浄後にステロイド剤や、抗生剤を上顎洞の中に注入します。

 3回ほど行うと綺麗になります。前に開けた孔を用いて穿刺針を通し、洗浄することができるので、2回目以降は少し楽になります。

2.上顎洞以外の洗浄

上の方法で洗えない篩骨洞や前頭洞にはプレッツ法という洗浄の方法もあります。

 

3.手術

  慢性副鼻腔炎でどうしても治らないような場合は、手術を考えることになります。今はほとんど内視鏡手術が中心になっています。この内視鏡手術により、以前は避けられていた、低い年齢の小中学生でも手術ができるようになりました。

 

   基本は副鼻腔と鼻腔の交通を十分広くし、副鼻腔の中の腫れている粘膜を取ることです。 副鼻腔の交通路を邪魔しているポリープがあれば、それを取るだけでも軽い副鼻腔炎なら、その後の飲み薬などの治療でよくなることもあります。

 

   特殊な副鼻腔炎である、真菌性副鼻腔炎(かびによる副鼻腔炎)は手術がまず勧められます。歯の病気が原因の歯性上顎洞炎という特殊な副鼻腔炎は、歯科の先生と協力して治療を行う必要があります。