どうして小児が飲み込んでしまうのか

   小さい子は飲み込み力も弱く、食べ方もゆっくりです。大きな音にびっくりして息を吸ってしまったり、むせて咳き込んだ時に、小さい塊なら気管の中に吸い込んでしまうことがあります。
   小さい子に豆類を食べさせてはいけないというのは、多くの方が知っています。しかし実際には決して少なくない気管支異物の患者さんが救急病院に運ばれてきます。ではどうして飲み込ませてしまうのでしょうか。
   大体以下の様な背景があるようです
 
1豆類を与えれはいけないことを知らなかった……これは少数
 
2 落ちていたあるいは放置していた豆類を勝手に食べてしまった……豆まきの後に落ちていた豆、たまたまテーブルに置き忘れていたお菓子などを口に入れてしまう。子供は何でも口に入れたがりまず。食べ物にかかわらずプラスチックの部品、キャップなどを口に入れ誤って気管に詰まらせる子もいます。
 
3 柔らかく煮たから大丈夫と思った…….これ意外に多いです。おじいちゃんおばあちゃんがついあげてしまうことも多いようです。でも十分煮た豆でも、ときにはりんごのかけらでも、気管支異物の原因に十分なります。要注意でず。
 
4 せがまれてついあげてしまった…...おじいちゃんおばあちゃんがつい上げてしまったり、晩酌中のおとながついおつまみをあげてしまったり。ちょっとした気の緩みがたいへんなことになります。
 
 気管に入った異物は気管の分岐部のどちらかに落ち込むことが多いのですが(教科書的には右が多いとされていますが自分の症例も含め差がないという報告もあります)、分岐部の手前に詰まると窒息死の危険があります。大抵の場合、病院で早急の摘出が必要です。