ご飯を丸飲みした結果...大変なことに

右側食道入口にかかったヒラメ 60歳
右側食道入口にかかったヒラメ 60歳

 骨が引っかかった時、なんとかしようとごはんやパンを丸呑みしたりしませんか。

 

 うまく、胃の方に落ちてくれればいいですが、運悪く途中に引っかかって、食道と、のどの境目などにがっちりくいこんでいる場合、あるいは粘膜に突き刺さってしまった際は、摘出するのに難渋したりすることがあります。耳鼻咽喉科用のファイバースコープで取れない場合は、胃カメラをして取り出すこともあります。

上の写真は咽頭右側~食道の上方にかけて入り込んだヒラメの骨です。ファイバースコープで取ることが出来ました

 

 

胃カメラで取り出した骨

 ご飯を丸呑みされ、骨が食道まで押し込まれ、なおかつ粘膜に刺さってしまった症例です。幸い刺さってから早いうちに受診されたため、胃カメラで何事も無く取ることが出来ました。

 ただ時間が経つと、そこが化膿し、食道の外側まで感染が広がると、食道周囲に膿瘍(のうよう)という膿がたまった部分ができてしまうこともあります。食道は縦隔(じゅうかく)という周りに心臓や肺など重要な臓器に囲まれた部分を通っています。場合によっては命の危険にさらされるような縦隔炎を起こしてしまうこともあります。

粘膜の下に潜り込んでしまった骨

のどに骨が刺さってめりこんでしまった
CTでみると骨が舌の根元にめり込んでいます

ファイバースコープで見てもどうしても骨が見つからなかったものの、痛みを強く言われるためCTをとった方です。舌の根元の粘膜の下に骨がめり込んでしまっています。こういう場合なかなか探しだして取るのが難しく、時には直達鏡という硬い筒を口の中に入れて、顕微鏡で拡大して見ながら摘出することもあります。直達鏡は入れるのが苦しいので、反射が強い方の場合は全身麻酔をかけることもあります。