副鼻腔炎の治療

 「副鼻腔炎の種類」のところにも書いたとおり、副鼻腔炎といっても原因、病状はさまざまで、お薬もそれに応じて選択されます。

 おおまかにまとめると以下のとおりです

 

1.抗生剤 

 急性副鼻腔炎や、慢性化膿性副鼻腔炎の症状の強いもの(痛みが強い、鼻水の色が強いなど)には抗生剤を使います。まずはペニシリン系の抗生剤を使うことが多いと思いますが、時には細菌検査を行って、効果があるお薬を選ぶこととなります。

 ただ慢性化膿性副鼻腔炎などでは、特殊なお薬の使い方があります。それは「マクロライド少量長期投与」という方法です。マクロライド系という抗生剤を通常の半分の量を長期間(2ヶ月~数ヶ月)使うという治療です。「そんなに長く使って大丈夫なの?」という疑問もあられるかもしれませんが、通常では身体に大きな副作用は出ないと言われています。ただこの治療は抗生剤としての作用を期待して使うのではなく、炎症を引き起こす物質の作用を抑えたり、副鼻腔の粘膜に働いて、たまった膿の排泄機能を高めるなどの作用があると言われています。ですから、初めていきなり数日数週で良くなるわけでは決してありません。

 

2.消炎酵素剤、去痰剤

 難しい名前ですが、簡単に言うと炎症を抑え、痰や膿を柔らかくし、排泄しやすくするお薬です。この2つのくみ合わせは非常に良く使われます

 

3.抗ヒスタミン剤

 特にアレルギー性副鼻腔炎では、粘膜の腫脹を抑えるためにアレルギー反応を抑えるこのお薬を使います。膿がたまっている場合は2.の消炎酵素剤や去痰剤も一緒に使います。急性副鼻腔炎に使っても効果があるケースがあります。

 

4.ステロイド

 スプレーと飲み薬があります。飲み薬は主に特殊な好酸球性副鼻腔炎(喘息合併の人に多い、鼻のポリープができやすい副鼻腔炎です)に使います。御存知の通り、全身への副作用に注意しながら使用します。また喘息のコントロールを内科の先生とも協力して行う必要があります。スプレーについてはアレルギー性副鼻腔炎の治療に抗ヒスタミン剤と一緒に使います。

 

5.漢方薬

  漢方薬もよく効く場合があります。辛夷清肺湯や小青竜湯などいくつかのお薬があります